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中小オフィスビルのお客様はどこにいるのか

2021.01.29 | コラム

おかげさまです。

不動産コンサルタント蔭山達也です。


オーナーのための不動産チャンネルをご覧いただき、ありがとうございます。


前回、住居の賃貸募集についてお伝えしました。


今回は中小ビルのテナント募集についてお届けします。

オフィス移転の理由は様々ですが、スタッフが増えてきて広いスペースを求める増床、もしくはその逆の縮小が一般的です。


コロナ影響がある現在、増床や移転というのはなかなか想定しにくいかもしれませんが、実際、私は、ここ1ヶ月~2ヶ月の間、複数のオフィス移転の成約をしました。


そのポイントは何か・・・それはビル棟内における増床と移転です。


ビルのなかには、撤退したい企業もあれば、逆に増床したい企業も存在する可能性があります。

そんなときに、同じビル内で空室が出れば、増床というニーズを満たすことにつながります。


テナントからすると、他のビルに移ることで、住所変更に伴うホームページや名刺或いは電話番号、関係者への連絡など、かなりの手間が生じます。


しかし、同じビルであれば、それらの手間は極端に減らせます。そのため、今は必要なくても、将来、いずれ拡大を目指す企業であれば、関心を示すことが多いです。


逆に、現在借りている面積より狭いオフィスが空室になるのであれば、縮小のニーズも満たせます。さきほどと同じ理由で、他のビルに移るよりも効率も良いため、やはり関心を示すテナントは存在するかもしれませんね。


そして、棟内移転で一番大きな要素が、貸主と借主の関係性が出来上がっていることです。


外部からの申し込みがあっても、審査でひっかかることはよくあります。

そういった点では、ビルオーナー、借主双方にとってメリットがあるのです。


いずれにしても、解約通知書が出た段階で、実際の解約日までには、数ヶ月間あります。


その期間を有効に使うためにも、まずは外部への募集の前に、棟内への営業を実施することをお勧めします。


いかがでしょうか。


コロナによるオフィス市況への影響はあります。


しかし、そのなかでも、棟内或いは近隣企業のニーズをすくい上げた営業を、ビルオーナーは管理会社へ依頼してみてください。そういった積み重ねが空室リスクの軽減につながります。


以上となりますが、最後までご視聴いただき、ありがとうございました。


ぜひ、チャンネル登録もよろしくお願いします。

おかげさまです。蔭山達也でした。