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経営者・リーダーのためのEGAKU Workshop「 想いを描き、未来創造へのつなげていく」

2014.10.15 | NOVEL Academy

NOVEL Academyの課題授業として、「経営者・リーダーのためのEGAKU workshop -想いを描き、未来創造へのつなげていく」が開催されました。 なぜ、課外授業の第一弾が「EGAKU」だったのか?それは、NOVEL Academyの原点がここにあったからです。小原が、去年から行っているこの「EGAKU」での鑑賞、創作アート活動。毎月のアートを通して感じた、今まで知らなかった自分自身の気づき、新たな自己表現、そして、相手の想いを受け入れることの喜び。表現を通して、他者の価値観や多様性に触れることにより、自身のなかに秘めていたAcademyの構想がどんどん具体化され、遂に行動へ変わったのが、Academy開講のはじまりです。 他者の価値観・多様性に触れ、自己への気づき、行動力を養っていくことで、これからの組織の在り方や社会貢献を繋いでいくプログラム。 目指すところはNOVEL AcademyもEGAKUも同じ。しかし、トレーニングツールが異なるのです。NOVEL Academyは、文芸作品を中心にした読み解きと分かち合いを行いますが、EGAKUでは「アート」。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「アート」というと、近寄りがたいイメージも強いし、一体なにがアートなのかさえもよく分からない。 生まれてから、一番最初に「カクモノ」を手にしたとき、私たちは一番最初に何をしたのでしょうか? 何を描いているかは覚えていないけれど、何かを「絵」で表現していたのではないでしょうか? 文字もルーツをたどれば、「絵」。そして、絵を描くという行為は、なんとクロマニョン人の時代から今まで途切れることなく続いているそうです。 ヒトとして誰もが備えている才能、それが「描くこと」。 そして、世代、国籍、すべてを問わず、分かち合うことができるのが、この「アート」というツールです。 「アート」とは?創作(描く)と鑑賞(観る)ことです。絵を見て、自分自身が何を感じとるか?そして、描くことで、どんな心の揺れ動きが起こるのか? 体験してみると、本当にたくさんの感情や想いが交錯し、分かち合いをすると、いかに世の中が多様性に溢れているかを身をもって知ることになります。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 今回のファシリテーターは、White Ship Inc.の代表/アートプロデューサーの長谷部貴美さん、アーティストの谷澤邦彦さん(通称くにさん)です。 さて、どんな体験が待っているのでしょうか? OLYMPUS DIGITAL CAMERA まず最初に行うのは、アーティスト作品の鑑賞ワーク。 くにさんの作品を、みんなで鑑賞して、湧き出てきたイメージを分かち合います。ひとつの作品でも、柔らかいイメージを感じる人もいれば、堅いイメージを持つ人もいる。雪見だいふくに見る人もいれば、動物に見える人もいる。自分1人だと「一方向」からしか見えなかったものが、仲間と一緒に鑑賞すると、他の角度から観ることができます。 「あーー!そういう見方もあるのか?」 「あっ!なんだか、そんな風に見えてきた」 会議だと、なかなか他の人の考えを受け入れることができないけれど、鑑賞ワークだと、スッと受け入れられる。なんでしょう??この感覚。。 学校の美術鑑賞だと、「答え」を導かなければなりませんでした。この作者はどういう想いで、この絵を描いたのか? 「そんなん、知らんわ。」って呟いていたひとも多いのではないでしょうか??私もそのひとり。でも、この鑑賞ワークは、自分が想ったこと、それでいいんです。 アートの楽しみ方って、なーんにも肩肘張ることない、と肩の力もすこし抜けて、温まってきたところで、いよいよ創作活動です。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA はじめての画材。 正方形のたくさんの色の種類のある紙とパステル。 色は全部で10色。10色揃うと、∞(無限大)の色が表現できるらしいです。地の紙色と混ぜて、自由な色を創ることもできます。パステルを擦って、色をぼかしたり、色を重ねて、よりハッキリとした色を表現してみたり、できることは自由自在です。 聞いていると、なんだかワクワクしてきますが、実際に上手くできるかな? OLYMPUS DIGITAL CAMERA 参加者の皆さんも期待と不安が入り混じっている様子。 デザインには慣れている建築士さん、設計士さんから、不動産屋さん、保険屋さん、マナー講師の先生やピラティスの先生などなど、多業種の方々が勢ぞろいのEGAKUワークショップ。さて、そんな他業種の皆さんのEGAKUテーマは?? OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「リーダーとして大切にしていること」 おおーーー!!! NOVEL Academyっぽいです。 絵を描く前にまずはワークシートを記入します。「リーダーとして大切にしていることを色に例えると何色ですか?」 さて、そのイメージを想い描きながら、いよいよ紙の選定です。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 先ほどのイメージカラーでもいいし、そのほかの色でも構わないということで、自由選択OKの紙色。また、カタチも正方形なので、角度を変えてみてもOK。 こんなに色がたくさんあると迷ってしまいますね。ここで皆さんの選色をじっと観察していると、意外とその日の服の色と同系色を選ぶ人が多かったのが、とても印象的でした。 いよいよ創作ワークスタート。 パステルを手に取り、真っ新だったキャンバスが、みるみる個性の色に染まっていきます。「リーダーとして大切にしていること」、この質問を聞かれることがあったとしても、自分の答えを「絵」で表現することって、いまだかつてあったでしょうか? みんなどんな想いや感情を表現してくれるのか?楽しみでたまりません。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 静寂な時間のなかで、ただひたすら画材を擦る音が聞こえる、まさにアトリエスペース。 こっそり撮影をするわたしに目もくれず、ただただひたすら目の前にあるキャンバスに向かって、想いを発露しています。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 大人が真剣に絵を描いている姿。とても新鮮ではないでしょうか? でも、夢中になっている姿って、子どもであっても、大人であっても変わらない。そして、何より素敵です。 はやく書き終えてもいけない。書き終わらなくてもいけない。とにかく与えられた40分間、真剣に画材と自分自身に向き合います。そして、誰ひとり、お隣の人と会話をすることもなく、夢中な創作時間は終了。 ついに、作品が出来上がります。 描いた作品には、必ず自分のサインをします。サインは「自分が描いたという責任」の証。サインをすると、ググッと気持ちが引き締まります。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 作品が出揃うと、今度は参加者の作品からの鑑賞ワーク。 先ほどのくにさんの作品のワークと同じように、「絵」を観て感じたことを、付箋に書いて表 現していきます。「上手い」「下手「「このタッチが…」とかではなく、「カーニバル」「やさしい」「仲間」「静」「誕生」とか、そういった見たままのイメー ジを表現します。すると、付箋の数だけ、多種多様な価値観があることを知ります。自分が想っているよりも、よいイメージで絵を観てくれる人が多いことも、 嬉しい発見です。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA そして、イメージが出揃うと、次はグループワーク。 同じデスクで創作をした仲間たちと共にお互いが抱いたイメージ、印象を分かち合います。すると、付箋に書かれた言葉の意味が伝わることで、よりグッとその絵から受けたインスピレーションが作者に伝わります。「自分の描いた絵は、他の人にはこんな風に映るのか?」「そんな風な捉え方もあるのか?」仲間の感じることを聞くたびに、驚きと喜びで、満たされたような表情に変わっていく皆さんの表情がとても印象的でした。新しい価値観を、やさしく自分の中にいれて、マイルドに内包しているような感覚…。 DSC_0796 貴美さんからも、「作品への想い」「描いてみての感想」などが質問されました。 自分の気持ちを表現することの難しさ、描きながら新しい感情が芽生えて、どんどん絵が変わっていくことへの驚き。皆さん、「EGAKU」を通して、自分の中にいる、本来の自分?深層心理?に触れられた方は多かったようです。自分のなかにいる、見えていなかった自分が、「絵」を描くことで見えてくる…。 「描く」という体験を通して、自分自身の深いところを知るきっかけに触れ、また多様性という感性に触れることができる。 自分を表現することで旗を振り、仲間のひとりひとりを尊重し、束ねて、ひとつの目的へと導くこと。リーダーとして大切なことは、ひとりひとりの個性によって異なるのかもしれません。今大切なこと、明日大切なこと、今必要なこと、明日必要なこと、自分自身にとって、本当に必要なことを知ることができるきっかけを与えてくれた「EGAKU Workshop」。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 皆さんの感想は?? ・多様さ、そのもの。自分は、まだまだ未熟と感じました。 ・普段考えないことをカタチにする難しさ。 ・描いた絵を観ながら、こんな風になりたいなーと感じました。 ・絵を観て、発見することがありました。 ・最近、いろんなことがあったので、ちょっと違うところに来れてよかったです。 ・自分の深層心理に気づきました。 ・今まで進むに進めなかったことが、決意に変わりました。 ・このプログラムの素晴らしさを仲間にも経験させたいです。 ・無心になってリフレッシュ、自分の枠を外せることに気が付けて、目が覚めるような気持ち。 ・今日ほど何も考えなかったことはない、描きおわった後は温泉に入っているような気持ち。 ・色彩を観て、自分の心が見える。 ・多様性、いろんな捉え方がある。 ・ハッキリ描く、色をつけることがストレスだということに気がついた。 ・絵の中に出てくる投影された自分を自分の一部だと認められるようになった。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 皆さん、たくさんの気づきがあったようです。^^ 充実感たっぷりの笑顔が印象的な参加者の皆さんと、今回ファシリテートをしてくださった貴美さんとくにさん。 皆さん、ありがとうございました。 EGAKU×NOVEL Academyでのコラボ、ぜひ第2弾も出来たら嬉しいです。 もし、ご興味をお持ちくださった方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。 今回のファシリテーターは、White Ship,Inc.さん。 毎月2回、92 art studioにおいて、こちらの「EGAKU 」を開催されています。 アトリエには、くにさんのアートも多数展示されていて、とても楽しい空間です。 ホームページはこちらです。→ White Ship,Inc.