BLOG

中古マンション 価格を決めるときの絶対的なポイント

2021.11.12 | コラム

おかげさまです。

不動産コンサルタント蔭山達也です。


オーナーのための不動産チャンネルを
ご覧いただき、ありがとうございます。


最近、私が住むマンションで、
久しぶりに販売チラシが入っていました。


総戸数が1000戸近いマンションですから、
頻繫に売りに出す部屋があっても良さそう
なものですが、1年ぶりくらいではないで
しょうか。


コロナ影響で、転勤や引っ越しなど、
動きが制限されていたのも影響して
いたのかもしれませんね。


少し前に、
不動産売買においては、
中古マンションの価格は、コロナ禍でも
高くなっているという話をしました。


そのため、
今から売りに出す部屋も結構な金額なのかな?
と思いながらチラシを見ていたのですが、
これが意外でした。


自分も住んでいるので、
マンション名までは言えないのですが、
販売価格は70㎡で5000万円です。


周辺のマンションは、
同じ年代の築年数で、
もう少し高い価格で売りに出ていることが多く、

なぜ、
5200万円~5300万円くらいで売りに
出さないのだろう・・・という感覚でした。


70㎡5000万円は、ほぼ相場価格で、
高くもないが、低くもない、というところです。


不動産会社が査定する価格は5000万円でしょう。

とは言え、
中古不動産は、
最終的な販売価格の決定は売主がします。


そのため、
売主が置かれている状況によっても
価格設定は異なってきます。


大きく分けると3つです。

●すぐに現金が必要な方


様々な事情でまとまった現金を必要とする方、
或いは、
売却資金による買い替えなど、
いずれにしても、
現金化の必要性が迫っているケースです。


要は、
高く売りに出して様子を見ている余裕はなく、
そうなると早期に売却できる金額設定をされます。


状況によっては、
水面下で、相場より低い価格で売りに出すことも
あります。


●期間に余裕がある方


さきほどの1とは異なり、
売り急ぐ理由はないけど、
いつかは売る必要がある方です。


例えば、
すでにご実家に移り住んでいる、
或いは売却資金に頼らず買い替え済の方などは、
このケースに該当します。


このケースだと、
少しでも高く売れる可能性があるなら、
そういった価格設定をされる売主が多いです。


売る理由はあるものの、
あせってもいないからですが、
一般的には相場価格の5%~10%プラスαで
設定をして、反響の多さなどの様子を見ながら、
引き合いが少なければ、
徐々に価格を下げていくことが多いです。


●売らなくても良い方


根本的に、
1や2とは売却事情が異なります。


売却理由自体が、高く売れるようなら売る、
売れないならそのままで良い、
というスタンスです。


不動産が上げ相場のときによく見受けられます。


さきほどの70㎡5000万が
相場のマンションであれば、30%UPの
6500万で売りに出すような売主です。


リノベーションなど特別なことは
していない前提であっても、上げ相場だし、
売れたらラッキー、みたいな感覚で出されています。


ただ、
都心の億ションなどにあるのですが、
滅多に市場に出ないような希少性のある
マンションだと、
1億の物件が1億2000万円~3000万円で売れることは
ありえます。


そういった事例もあるため、
高く売れるなら売る、というお考えの方も
いるのが現状ですし、それ自体が悪いという
行為でもありません。


さきほどの、
私が住んでいるマンションの、
70㎡5000万円の物件は相場くらいと
お伝えしましたが、実際にどうなったか・・・


すぐに売れるだろうと思ったのですが、
そのとおりで、チラシは2度と郵便受け
には入りませんでした。


後日、
不動産業者間の情報システムで
確認したところ、私がチラシを見た
1週間後には成約済になっていました。


売主は、
もしかしたら、さきほどの1に近い、
買い替えなど、売却期間に余裕がない
事情があったのかもしれませんね。


そして、ここでもう一つポイントがあります。


それは、チラシの物件価格は、
相場より高くはないが、決して低くも
なかった、という点です。


相場価格のまま売りに出して、
1週間後には成約になっているという事実です。


相場に近ければ近い価格設定ほど、
早期成約になる確率は当然高いのですが、
それが見事に表れていました。


相場以下になるのは嫌だけど、
売却に時間もかけたくない、という場合だと、
価格設定の参考になると思います。


以上となります。


最後までご視聴いただき、
ありがとうございました。


ぜひ、チャンネル登録もよろしくお願いします。


また、不動産に関するご相談は概要欄の
お問い合わせからお願いいたします。


おかげさまです。蔭山達也でした。

【不動産売買】中古マンションを売却したい!知らないと大損 中古マンション市場 価格の相場と決め方のカラクリ – YouTube