ノヴェルのお膝元「港区元赤坂」の賃貸事情。
ノヴェルが、元赤坂に移転をして、早2年が経ちました。 皇室の気品漂う「赤坂御所」と、日本三大稲荷として名高い「豊川稲荷」の東京別院に囲まれた とても素晴らしい環境の下、日々お仕事をさせて頂いております。 東京都心にも関わらず、こんなにも緑に溢れ、鳥のさえずりが聞こえる、「元赤坂」に、 不動産業という仕事を通して、地域貢献ができないか…と考えています。 近年、鹿島建設の大規模高層オフィスビル&レジデンス「K‐TOWER」をはじめ、 住友電工東京本社の赤坂センタービルなど、新築高層ビルの竣工ラッシュが続いています。 この建設ラッシュによって、昨今、「元赤坂地区」の賃貸オフィス事情に変化が起きています。 元赤坂は、赤坂見附駅から外堀通り・青山通り・赤坂御所に囲まれた、小さな三角地帯を指します。 赤坂というと、TBS界隈の一ツ木通り、赤坂通りなどの明るい花街のイメージが強いですが、 この元赤坂は、完全なるオフィス街といったイメージで、鹿島建設をはじめ、サントリー、サトウ製薬、エイブルなど 名高い企業が軒を連ており、とらやの関連工場や自社ビルもあります。 わずか、0.09平方キロメートルの敷地に、これだけ大企業が集まっているというのも珍しいです。 これだけの企業が集まっているので、大安心かと思われる「元赤坂」の賃貸事情ですが、 実は、最近厳しくなっています…。 元赤坂地域一帯、青山通りに面しているビルは比較的新しく、高層でバリっとした印象が強いのですが 一本道を入ると、昭和40年~50年代にかけて建設された築古ビルが多いのです。 築古ビルは、自社オフィスを構えながら、他階のテナントを賃貸して、不動産経営をされています。 以前から問題視されている都心のオフィス事情にもあるとおり、需給バランスが崩れ、供給過多で飽和状態のビル。 リーマンショックによる退去ラッシュをまだ取り返しきれない空室テナントがまだまだ残っているなか、 ここ1,2年でのテナント退去ラッシュ。なぜ、ここ最近軒並み、退去が続くのか… 実は、この地域の入居テナントは、大企業群の関連企業だったりするのです。 東北大震災以降、特に高まっている地震によるリスク。耐震に対する取り組みが強化されていることも背景にあり、 旧耐震基準(昭和56年1月以前)の建物に入居していた関連企業が、新築ビルに移転するケースが増えています。 そのような事情のもと、元赤坂地区の賃貸市場が厳しくなっています。 耐震補強工事は、やはり多額のコストがかかり、個人オーナーには大変な負担になっています。 築古のデメリットはどうしてもあるものの、ヴィンテージの味わいは、新築にはまったく及ばない素晴らしい優位性です。そして、その古きよきヴィンテージビルが並ぶ、元赤坂の環境もまた、気品に満ちあふれる格調高い場所です。 わたしたちが、ここで実際に働いていて、すごく「良い」と思っているからこそ、 皆さまにもこの経験を共有して頂きたいと思っております。 ぜひ、この「元赤坂」に移転をお考えの企業様、ぜひ、ノヴェルにご相談をお待ち致しております。 また、「こんなオフィスがあれば移転してみたい」などのご意見も受け付けております。 ご縁あって、元赤坂の街の方との交流も少しずつ増えてまいりました。 痒いところに手が届く”赤坂の御用聞き”として、今後、元赤坂の情報に特化したトピックスをご提供させて頂きます。 所有者と利用者双方のニーズに合った街づくりを目指して、この元赤坂を盛り上げて参りたいと思っております。 次回の元赤坂トピックスは、「元赤坂の歴史を探る」を予定しています。お楽しみに。