ターゲットユーザーの拡大に成功。ニーズに応じたテナント誘致。

さて、前回に引き続いて、空室対策の事例は、1フロア220㎡(66.83坪)のオフィスビル。
7F建で、空室が1,2,3Fの3フロア。
また、4Fのテナントは、フロア分割により留まって頂いたものの、4Fフロアにも新たな空室が生まれてしまいました。

ちょうど、リーマンショック後の不動産業界が冷え込んだ時期。
他のビルの空室も目立つなか、どのように差別化を図り、お客様に選んで頂ける物件となるのか?【3F】現況

まず、4Fのテナントのフロア減床プランによって、生まれた新たな貸室。
こちらが好評で、内覧数が以前に比べて、格段にあがりました。

市場としても、企業規模は縮小し、リストラなどの人員削減によって、大きなフロアから小さなフロアへ移転する企業が目立っていました。
そこで、他のフロアについても、4Fのフロア分割を参考に、小さな部屋を作ることで、市場に合ったお部屋を提供するご提案をしました。
しかし、オーナー様としては、工事費用をかけても入居しなかった場合のリスクをお考えです。

せっかく、費用をかけても効果がなかったら??
とはいうものの、何か行動をしなければ、状況が好転するとは思いにくいのが現状です。

そこで、提案したのが、「契約後のフロア分割プラン」

【3F】レイアウト

テナントの入居募集の際は、1フロアですが、お客様のニーズに沿って、フロアの広さを選ぶことができます。
Aの広さでも可、Bの広さでも可、A+Bの広さでも可・・。合計で、部屋数は最大3部屋ですが、6パターンのお部屋をご用意できます。

しかし、現地を内覧して頂くときには、間仕切り前の220㎡の1フロア。
実際に現地を内覧して頂くと、お部屋の広さの印象が強く残ってしまいます。

そのため、分割後のオフィスのレイアウトなどをご提案しながら、間仕切りをした場合のイメージがより具体的に沸くような資料をご用意しました。また、他階で間仕切りしたお部屋が空室の場合は、同時にご紹介して、実際の間仕切りを見て頂きました。

赤坂パレスビル4F
他にも募集チラシに写真を多く取り入れることで、概要だけでなく、建物や周辺環境のイメージなどのソフト面についても考慮して、より印象に残りやすい、特徴のあるチラシ制作に取り組みました。

さまざまなお部屋をご用意することによって、ターゲットとなるお客様の幅が広がります。
よりお客様のご希望に沿ったお部屋をご紹介できるため、まったくお問い合わせのなかった内覧数が格段とあがり、徐々に契約も決まってまいりました。

表

間仕切りによって、4部屋の貸室が12部屋となったものの、1年以内に全室の入居が決定しました。また、テナントの数が増えたことによって、退去時の収益ロスの金額も減ります。
1フロアで収益ゼロということが考えられなくなるので、収益構造としても安定します。

駅からの距離、表示築年数、周辺環境やマーケットは変えられません。
しかし、賃貸条件、間取り、内装、管理メニューなどは、変えることができます。

入居するお客様に沿って、いかに変化に対して、すばやく対応をしていくのか?
これが、空室を早期に解決し、入居率をアップする秘訣です。