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バス便の物件を売る 内覧者を増やすポイントとは

2021.01.08 | コラム

おかげさまです。

不動産コンサルタント蔭山達也です。


オーナーのための不動産チャンネルをご覧いただき、ありがとうございます。


最近、実需での中古マンションや戸建の売却や購入は活発に推移しています。


コロナ影響での生活防衛の観点もあると思っています。どういうことかというと、ローンを組めるうちは組んでおき、家賃を支払う額でローンの月々の返済にして、自己所有するという考えを持つ人が増えているのかもしれません。


金利も変わらず低いため、それも後押しになっています。


今回は、バス便の距離の不動産をスムーズに売却するための方法をお伝えさせていただきます。バス便の不動産を売却中の方やこれから売却しようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。


マンションや戸建では、スーモやホームズなどを見て問い合わせ、マイソクと言われる不動産業者が作成している物件資料をもらい、条件に合致しているかどうか確認して、内覧するというのが一般的な流れです。

そのなかでは、立地を優先事項に挙げている購入検討者は多いと思います。

徒歩10分など、何かしら基準にされています。


ご存知の方は多いと思いますが、不動産の表記では80mが1分と定められています。


そして、この距離には信号や坂道は考慮されていません。そのため、坂道が多い立地の場合、10分800mでも、実際には12~13分かかることもあります。


徒歩圏内を希望する人の割合が多いこともあって、たとえば、1200mの距離だと、徒歩15分になりますが、徒歩の表記のみを掲載している業者が多いです。


しかし、さきほどの坂道の立地や、或いはそれ以外の理由でも、現実的な生活においては、バス利用をされる可能性は十分にあります。それにもかかわらず、バスの時間やバス停からの距離を表記せず、あくまで徒歩15分のみ記載している販売物件が目立ちますが、これは、逆効果です。


それはなぜか・・・


不動産を購入しようとする人は、それぞれ背景が異なります。


たとえば、車を持っている人とそうでない人、或いは、小さいお子様がいる家族構成と夫婦二人の家族構成、そしてお住まいになる人の年齢・・・

これらを捉えてみると、必ずしも全員が徒歩で移動するとは限らないのです。

同じ家族のなかであっても、徒歩の方もいれば、バスを多用する方もいるでしょう。

そんなとき、徒歩15分の物件であっても、徒歩表示だけではなく、バスを多用する購入検討者も同時に視野に入れて、バス何分、バス停から徒歩何分と表示することで、内覧に結びつく確率が高まります。


もっと言えば、主要駅までの朝のバスの本数、主要駅からバス停までのバス本数などを記載しておけば、より効果はあります。


購入検討者が自分で調べるだろう・・というスタンスでは成約にはなかなか至りません。

競合物件は多数あり、ふるいにかけられて内覧にまで結びつかないからです。


しかし、このあたりは、売主というより、売却依頼を受けている不動産会社の姿勢ですね。


会社の決まった型のマイソクでは、バスの本数までは記載できない現状もあるかもしれませんが、それでも、補足資料としてバスの時刻表くらいは用意しておくべきです。


徒歩15分以上の物件を売却依頼している売主様は、依頼した業者に、開示している物件資料を見せてもらってください。そこで、バス便表記や、補足としてバスの本数などが用意されていなかった場合は、さきほどのような指示をすることをお勧めします。


いかがでしょうか。


今回は、バス便不動産の売却方法の一つをお伝えさせていただきました。


徒歩圏内というのは、人によって捉え方が異なりますし、坂道や信号は考慮されていません。それであれば、様々な購入検討者を想定して、徒歩距離以外にも、きちんと紙面で伝えておくことで、内覧者の数は変わってきます。


内覧者が増えれば、比例して成約への近道になるため、ぜひお試しください。


以上となりますが、最後までご視聴いただき、ありがとうございました。


ぜひ、チャンネル登録もよろしくお願いします。

おかげさまです。蔭山達也でした。