長崎「出島」から学ぶ、おしゃれな和室の使い方。
2014.10.06 | コラム
先日、長崎に行ってまいりました。 歴史好きのわたしが向かったのは、「出島」。 皆さん、日本史の授業で出てきた「出島」。覚えていらっしゃるでしょうか?
復習をすると、「出島」とは、江戸幕府の鎖国政策の一環として長崎に築造された対オランダ貿易の為の人工島のことを言います。ここには、オランダ商館長の居宅をはじめ、対オランダ貿易に必要とされる番所や蔵などがありました。鎖国時代に唯一西洋に開かれた窓でした。まさに日本の中の異国。広さは約1.5ヘクタール。当時、オランダ人は出島から外へ出ることは禁じられていました。
日本の家屋と西洋文化。 当時、どのようにオランダ人は、日本で生活していたのか? 身近なインテリアを例に挙げて、皆さまにご紹介をさせて頂きます。 近年でも、流行りの欧州スタイルの家具ですが、意外と日本家屋の定番、襖(ふすま)との相性も◎。 こんなところからも、和×洋の融合は、現代にも生かせるのではないでしょうか? 実家やおばあちゃんちの不要になってしまったキャビネットが上手に再利用できるかもしれません。 そして、なんとも可愛らしい!とわたしが絶賛してしまったのが、この壁紙。 当時にしては、ものすごくモダンだったのではないでしょうか?現代で、このインテリアにしても、まったく違和感なし。むしろ、オシャレ部屋です。 どうやって、この壁を制作していたかというと・・・ 版木を使って、唐紙(厚みのある和紙のような紙)に、柄を印刷します。それをペタペタと貼っていく。まさに壁紙を貼る作業です。 ちょっと!?の手間暇で、まったく別の空間が生まれます。 出島からに外に出られないオランダ商館の人たちが、いかにして生活を楽しもうかと考え、自分たちの生活様式を見事に日本の文化に融合させています。 こちらも唐柄の壁紙。白い下地で単色使いのシンプルな柄が定番。 シャンデリアもダイニングテーブルも、アームチェアも、バランスよく調和がとれています。 フローリングの洋間暮らしよりも、意外と和室の方がおしゃれな空間を作れるのではないか?という気がしてきます。 だいぶ前に天蓋付きオーガンジーのお姫さまベッドも流行りましたが、こんな風にちょっと仕切ってあげるだけでも雰囲気が出ます。 少し広めの和室で、居間と寝室スペースの間仕切りによいですね。 ここ最近では、賃貸物件でもフローリングの定番化で、和室があるお部屋の空室が目立ちます。 空室期間が長いから、賃料もそれに伴って、全室フローリングのお部屋に比べて、安くなっている傾向があります。 鉄筋コンクリート造の少し古めの分譲マンション、大きめのキッチンスペースに、6畳と4畳半の2K。 昭和の間取りが現在、人気になってきています。 「和室はちょっと…」という方、ぜひ出島インテリアをご参考にしてみてはいかがでしょうか? さて、そんな出島インテリアに欠かせない壁紙に、とってもよい商品を見つけました。 壁紙を簡単に貼って、剥がすことができるWALPA。 海外製の壁紙なので、斬新かつデザイン性が高い商品を豊富に取り揃えています。 また、壁紙の貼り方を教えてくれるワークショップも開催しているので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか? 詳しくはこちら→WALPA