新築マンションは買うべきか
おかげさまです。
不動産コンサルタント蔭山達也です。
オーナーのための不動産チャンネルをご覧いただき、ありがとうございます。
さて、今回は、新築マンションについてお届けします。
昔から今も、新築マンションは、売買でも賃貸でも人気はあります。
たしかに、真新しくて、まだ誰も住んでいない部屋は魅力ありますよね。
相談を受けるケースで多いのが新築マンションを買おうか迷っている、意見を聞かせてほしい、というものです。
よく購入が良いのか、賃貸が良いのか、という議論がありますが、それと同じくらい新築と中古も意見が分かれます。
これは正解のない問いでもあります。不動産に何を求めるかは、人によって違うからです。
資産性を求める、安心を求める、収益を求める、皆、それぞれ異なります。新築マンションの購入検討段階で意見を聞かれると、現時点での購入動機やお持ちのビジョンをお聞きするようにしています。
例えば、AさんとBさんがそれぞれマンション購入を検討しているとします。
Aさんは、ご年齢も重ねておられ、終の棲家として永住するつもりで探しています。
一方Bさんは、数年後には売って買い替える、或いは人に貸すことを含めて探しているとします。
Aさんの場合、永住するつもりというのがキーワードです。実際に終の棲家になるかどうかは分かりませんが、マンション購入に対して安心を求められているのかもしれません。
そうなると新築マンションも良いかと思います。設備やバリアフリーなどの面でも、中古より新築マンションのほうが、より今の時代に合った建築になっているため、安心感は得られやすいでしょう。
ただ、新築マンションは、建築前或いは建築中の段階で契約をするケースが多いです。モデルルームや営業の説明での判断も大切なのですが、やはり現地を重視してください。
立地や環境はどうなのか・・・駅10分でもマンションまでの坂道の多さはどうか、周辺には何が建っているのかなどです。
例えば、建設中の新築マンションの隣地が、大きな駐車場や空き地であれば、隣に同規模のマンションは将来建つであろう、というくらいで見ておき、その上で、安心して住み続けていけそうかどうかがポイントです。
Bさんの場合、数年後に買い替える、貸す、ということであれば、資産性や収益性を求めていることになります。
その場合、中古マンションのほうが良いかもしれません。
新築マンションは、5年後10年後の中古となった場合の市場での立ち位置が読みにくいところがありますが、中古マンションだと、物件ごとに相場がある程度できあがっているためです。
とくに築10年前後を目安にしたマンションだと理想的な年数です。
なぜ、築10年前後か・・・理由は二つあります。
1つは、スペックの面です。新築マンションと、築10年前後のマンションで、スペックの差は、それほど大きくありません。10年の使用感はありますが、新築マンションとの価格の差ほどのリフォームが必要になるわけではないため、それであれば、クリーニングを入れれば良いわけです。
2つめは、10年前後であればマンション全体の管理状況が見えてくるからです。
マンションは管理を買えというくらい資産に直結してきます。
新築の際には、今からスタートですから、管理の良し悪しは分かりません。
しかし、築10年くらい経過してくると、修繕計画が予定どおりに進んでいるのか、マンション全体の管理費等の滞納状況はどうか、エントランスは清掃が行き届いているか、郵便受けはチラシが散乱していないか、など管理状況に対しての良し悪しの判断材料があります。
いかがでしょうか。
ちなみに、Bさんの場合、明らかに希少な立地での新築マンションであれば、将来の買い替えなどでもリスクは低いかもしれませんね。
都内の場合、希少な立地のマンションは新築時より中古のほうが高いケースも多いためですが、これは立地次第かと思います。
繰り返しますが、不動産に何を求めるかは、人によって違います。
そのため、求めているものが何かを自分自身に今一度問うのも大切になってきます。
以上となります。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
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おかげさまです。蔭山達也でした。