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続 外国人への賃貸はリスクなのか?

2020.08.28 | コラム


おかげさまです。蔭山です。

オーナーのための不動産チャンネルをご覧いただき、ありがとうございます。


今回は、以前に外国人への賃貸はリスクかどうか、という内容でお届けしたのですが、その続編です。


前回の動画では、ありがたいことに、様々な貴重なご意見をいただきました。


【ご意見】


・外国人全員一色にすることには問題があり、差別発言である。


・日本人全員にリスクなしと言うこともない。


・外国人よりも一般の日本人の方が家賃滞納や踏み倒しが多い。


・外国人でも、大使館や外資系企業に働いている人の延滞などは日本人より低いと思われる。


【これらの意見に対して、別の方からもこんな反応がありました。】


・最低限、犯罪者引き渡し条約締結国以外は、家賃や原状回復費用を踏み倒して逃げかえってしまえば回収できなくなるため、これを差別とは言わない。


・人種差別ではなく、間違いなくリスクは有ります。


・各国に習慣が違い、その国で良くでも日本では通用しない事も多々ある。


・隣に住んでいる人の迷惑を考えるとリスクはないと言えない。


・延滞だけの問題ではなく、習慣の問題である。


・外国人入居者も住まいのモラルに悩んでいる事実。


実体験で、隣に外国人が住んでいた際に、夜遅くまで騒ぐ人が多く、注意しても効果がなく、午前3時4時まで騒ぐので、それで引越しする事になった事がある。


みなさん、それぞれの状況は異なると思います。


例えば、日本で働くことを目的とした在留資格をお持ちの社会人、或いは留学としての在留資格を有する学生なのか、です。


働くことができる在留資格も19種類あります。それぞれお持ちの技術も異なるわけです。

そういった背景の異なる方々に、住環境を整える一役を担うというのが、不動産の仕事に携わる者としての責務でありますが、同時に、依頼を受けている建物オーナーのリスク回避も大切になってきます。


前回と今回、外国の方の入居について話をしたのは、もちろん差別的な意味は一切ありませんが、習慣の違いからくるオーナーのリスクをいかに回避するか、という点につきます。


国の習慣の違いによる行動は、本人には悪意がなくても、日本の住環境のなかでは理解されないまま、トラブルになるケースが多いからです。


外国人入居者を受け入れていくということであれば、いかに入居後のトラブルを防いでいくかがポイントとなるかであって、それは、やはり日本の賃貸住宅におけるルールを徹底してお伝えするに限ります。


そのためには、母国語に訳した文書なども必要になってきます。

そういった出来る限りのことをしていくなかで、当社の管理物件での外国人入居者のトラブルは激減しています。


そのため、オーナーも理解し、今でも継続して受け入れているマンションも複数あります。


テーマとしては、様々な意見の出る内容です。しかし、お伝えしたいことは一つです。


習慣の違いがあるのを承知のうえで、日本の賃貸住宅のルールを、様々な角度から伝えていくことです。ハッキリ言うと、管理会社の熱意と本気が問われています!


相手に伝える、というのは、ただ単に言った、ということではありません。相手からの理解を得て、初めて伝わったことになります。


契約時の説明を条文の説明に留めず、生活リスクの大切さに重きを置くことが重要なのです。生活問題で入れ替わりの多い経営は安定とは言えません。


そこまで落とし込んで伝えることができるのなら、この問題はかならず解決します。


今回は以上となりますが、最後までご覧いただきありがとうございました。

よろしければ、チャンネル登録と高評価のほど、よろしくお願いします。

お陰様です。蔭山でした。ありがとうございました。